日清食品が考える完全栄養食とは、見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などが、コントロールされ、日本人の食事摂取基準で設定された必要な33種類の栄養素をバランスよく全て摂取できる食事です。
※イメージ写真
現在、世界中でオーバーカロリーによる肥満や、栄養の偏りが深刻化しており、日本も例外ではありません。日清食品では、これらによる健康リスクの増加を未然に防ぎ、おいしく楽しく健康な未来を、日本から世界に広げていくことを目指しています。
臨床試験での
バイタルデータ改善
健康の維持に欠かせない食事。
その食事を約4週間に約40食の完全栄養食に置き換えた臨床試験を実施。
複数企業の社員食堂において臨床試験を実施。体重や内臓脂肪面積の減少、BMIや血圧改善などの結果が出ました。
体重が減った人※1
0%
BMIが下がった人※2
0%
血圧が下がった人※3
0%
内臓脂肪面積が
減った人※4
0%
仕事のパフォーマンス
が上がった人※5
0%
排便回数が増えた人※6
0%
※1 体重:男性参加者102名中86人で体重が減少 ※2 BMI(体格指数):BMI25kg/m²以上の男性参加者58名中47人でBMIが減少 ※3 血圧:収縮期血圧130mmHg以上かつ/または拡張期血圧80mmHg以上の参加者46名中34人で収縮期血圧が低下 ※4 内臓脂肪面積:内臓脂肪面積100㎝²以上の参加者79名中68名で内臓脂肪面積が減少 ※5 仕事のパフォーマンスは、プレゼンティズムのスコアをもとに評価。プレゼンティズムとは、 WLQ-J試験の総合パフォーマンススコアに基づき、出勤はしているが労働に支障をきたし0%のパフォーマンスしか出せない状態をスコア0、100%のパフォーマンスを出せる状態をスコア100とし、数値化したもの。今回の試験ではWLQ-J=94未満の参加者64名中46名でスコアが上昇。 ※6 排便回数:排便回数週6回以下の参加者27名中24名で排便回数が増加
完全栄養食の効果を検証するため、4週間の臨床試験を実施。完全栄養食を摂取した人と摂取していない人で体重、BMI、内臓脂肪面積などバイタルデータの変化を比べたところ、完全栄養食を摂取した人に良い結果が現れました。
試験①A社
社員110名(男性59名、女性51名)年齢40.0±12.6歳
試験②B社
社員66名(男性63名、女性3名)年齢38.2±10.1歳
完全栄養食を平日の朝食(約320kcal)・昼食(約480kcal)として4週間摂取
※途中辞退者、摂取率80%未満の参加者、解析対象とすることが不適当な者を除き解析
18~64歳の男女が1650kcal分摂取することにより日本人の食事摂取基準に記載の栄養素を充足(*)
*食塩相当量のみスマートミール基準を採用
男性は3050kcal、女性は2350kcal摂取しても摂取上限を超えない
日本食品科学工学会第68回大会にて発表
検査項目 | 試験名 | n数 | 摂取期間前 | 摂取期間後 | P値 | 改善者割合 |
---|---|---|---|---|---|---|
体重 (kg)※1 |
試験① | 46 | 72.4±8.0 | 71.5±7.9 | P < 0.001 | 84% |
試験② | 56 | 77.7±9.2 | 76.8±9.3 | P < 0.001 | ||
BMI (kg/m²)※2 |
試験① | 18 | 27.5±1.8 | 27.2±1.7 | P < 0.001 | 81% |
試験② | 40 | 27.4±2.5 | 27.1±2.5 | P < 0.001 | ||
収縮期血圧 (mmHg)※3 |
試験① | 24 | 136.9±9.0 | 128.1±9.5 | P < 0.001 | 73% |
試験② | 22 | 134.0±6.7 | 130.1±8.7 | P = 0.024 | ||
内臓脂肪面積 (cm²)※4 |
試験① | 30 | 153.9±30.2 | 145.6±29.7 | P < 0.001 | 86% |
試験② | 49 | 148.3±34.8 | 129.1±38.7 | P < 0.001 | ||
プレゼンティズム (WLQ-J)※5 総合パフォーマンススコア |
試験① | 41 | 90.9±2.5 | 92.6±3.8 | P = 0.005 | 71% |
試験② | 23 | 90.7±2.6 | 93.0±3.5 | P = 0.004 | ||
排便回数 (回/週)※6 |
試験① | 27 | 4.2±1.1 | 5.6±1.6 | P < 0.001 | 88% |
試験② | 解析対象者が少ないため解析せず |
平均値±標準偏差
完全栄養食の効果を検証するため、4週間の臨床試験を行いました。完全栄養食を摂取した人と摂取していない人で体重、BMI、内臓脂肪面積などバイタルデータの変化を比べたところ、完全栄養食を摂取した人にいい結果が現れました。
研究結果 01
P値=0.044
※ 摂取なしと比較して
研究結果 02
P値=0.038
BMIが22kg/m2になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとされています。25kg/m2を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30kg/m2を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。※2
※1:摂取なしと比較して
※2:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット参照
研究結果 03
P値=0.033
※ 摂取なしと比較して
研究結果 04
P値=0.033
内臓脂肪の蓄積を防ぐことが心臓病をはじめとする生活習慣病の予防につながる、と考えたのがメタボリックシンドロームの概念です。
そのため、メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪の蓄積を必須項目としています。※2
※1:摂取なしと比較して
※2:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット参照
研究結果 05
P値=0.026
NonHDLコレステロールの値は脂質異常症の診断基準に含まれています。脂質異常症とは血液中の脂質の値が基準値から外れた状態のことをいい、動脈硬化を進行させるとされています。※3
※1:NonHDLコレステロール:総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを除いたもの。
動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2017年版(日本動脈硬化学会)より新しい指標として 導入された。
※2:摂取なしと比較して
※3:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット参照
研究結果 06
P値=0.047
高血圧は喫煙と並んで、日本人にとって最大の生活習慣病リスク要因とされています。もし高血圧が完全に予防できれば、年間10万人以上の人が死亡せずにすむと推計されています。※3
※1:拡張期血圧
※2:摂取なしと比較して
※3:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット参照
研究結果 07
P値=0.039
HbA1c(糖化ヘモグロビン)は糖尿病の血糖コントロール状態を示す有用なデータとなります。過去1~3か月の平均血糖を反映しており、およそ6%までを正常としております。※2
※1:摂取なしと比較して
※2:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット参照
研究結果 08
P値=0.016
腸活応援
ビフィズス菌などの善玉菌は、おなかの調子を整える作用、免疫力を高める作用があることが知られています。※2
※1:摂取なしと比較して
※2:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット参照
研究結果 09
P値=0.046
腸活応援
痩せ菌(クリステンセネラ科の細菌)は肥満抑制効果が期待されている菌です。※1
※1:Cell. 2014 Nov 6; 159(4): 789–799
※2:摂取なしと比較して
研究結果 10
P値=0.020
プレゼンティズムが改善すると、企業の生産性アップにつながります。※3
※1:プレゼンティズムとは、 WLQ-J試験の総合パフォーマンススコアに基づき、出勤はしているが労働に支障をきたし0%のパフォーマンスしか出せない状態をスコア0、100%のパフォーマンスを出せる状態をスコア100とし、数値化したものです。
※2:摂取なしと比較して
※3:厚生労働省のコラボヘルスガイドライン参照
内臓脂肪試験
BMI23kg/m²以上の内臓脂肪面積が高めの男性外部ボランティア
年齢49.0±9.7歳
血圧試験
収縮期血圧130mmHg以上または/および拡張期血圧85mmHg以上の男性外部ボランティア
年齢51.2±7.6歳
血糖値試験
HbA1cが5.6 %以上で空腹時血糖値の高い男性外部ボランティア
年齢53.1±6.8歳
完全栄養食摂取群50名
摂取なし群50名
完全栄養食摂取群は平日の朝食(約320kcal)・昼食or夕食(約480kcal)として完全栄養食を4週間摂取
※途中辞退者、摂取率80%未満の参加者、解析対象とすることが不適当な者を除き解析
完全栄養食の設計
18~64歳の男女が1650kcal分摂取することにより日本人の食事摂取基準に記載の栄養素を充足(*)。
*食塩相当量のみスマートミール基準を採用
男性は3050kcal、女性は2350kcal摂取しても摂取上限を超えない 。日本食品科学工学会第68回大会にて発表。
おいしくなければ、続けられない。
栄養も摂れておいしいというのが、
食の楽しさ。
カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などをコントロール。おいしさはそのままに必要な33種類の栄養素がバランスよく摂れます。
摂りすぎてはいけない人間の活動の源
カロリー
食品を摂取することで活動に必要なカロリー(エネルギー)を得ることができます。
そのカロリーを消費カロリー以上に得ると体に余分に蓄積され、必要な分が摂取できないと低栄養が進み免疫力や体力の低下が現れます。
知らず知らずについ摂りすぎてしまう
食塩相当量
食塩を過剰に摂取すると血管や様々な臓器に負担がかかり体の異常や病気へと進行する恐れがあります。
過剰な摂取は絶対ダメ
飽和脂肪酸
摂取量に比例して血液中のLDLコレステロールが増加し、その結果、循環器疾患のリスクを増加させることがわかっています。
※1:一般品は管理栄養士監修の元、一般的なとんかつ定食について栄養計算。
たんぱく質・脂質・
炭水化物が
整った食事
たんぱく質
炭水化物
脂質
※1:一般品は管理栄養士監修の元、一般的なとんかつ定食について栄養計算。
※2:PFCバランスとは、食事の三大栄養素であるたんぱく質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)のエネルギー比のこと。
※2:グラフは、PFCバランスの基準範囲の中央値(P:16.5% / F:25% / C:57.5%)を100として図式化。
一般品
たんぱく質
P:0%
C:0%
炭水化物
F:0%
脂質
完全栄養食
たんぱく質
P:0%
C:0%
炭水化物
F:0%
脂質
日本人の食事摂取基準で設定された
33種類の栄養素を
バランス良く
全て摂取できる食事
一般品のとんかつ定食は全33項目中、17項目の栄養素が過不足※3 ※4
日本人の食事摂取基準で設定されている33項目の栄養素のうち、マグネシウム、ビタミンAなど、17項目の栄養素で過不足がある
※1:一般品は管理栄養士監修の元、一般的なとんかつ定食について栄養計算。
※3:日本人の食事摂取基準、30~49歳男性、身体活動レベルⅡの基準値を元に充足率を数値化。
※4:食塩相当量のみスマートミール基準を元に過不足を判断。
一般品
完全栄養食
今までの技術を活かすことで
可能にした開発スピード
日清食品は、これまで様々な技術を開発してきました。その技術に加え、新技術を生み出し組み合わせることで、想像よりも速いスピードでの実現が可能になりました。
減塩してもおいしさを保つ技術
ちゃんとおいしい!ソルトオフ製法
世界中の約170の塩を調べてたどり着いた減塩に最適な素材を使用
カロリーをカットしても
おいしさを保つ技術
オリジナル3層麺製法
麺の中心層の一部に小麦粉の代わりに食物繊維を使用
油分をカットしてもおいしさを保つ技術
ミスト・エアードライ製法
麺を油で揚げずに必要最小限の植物油を麺の表面にミストシャワーし、熱風乾燥
味のエグみ、苦みをマスキングする技術
調理時の栄養素流出を防止する技術
栄養ホールドプレス製法
麺の外側を小麦ベースの層で包み込み、中心に栄養素を閉じ込めながらエグみや苦みをマスキング
米の再合成技術
米本来のおいしさはそのままに、食物繊維を強化し、カロリーコントロールを可能にする弊社独自の新技術(特許出願中)です。
肉の再合成技術
肉には摂りすぎるとよくない飽和脂肪酸などが含まれています。これらを抑えながら肉本来のおいしさを再現する技術です。
減塩技術
世界中から約170の塩を集めて研究を重ね、ミネラルやアミノ酸などを配合することにより、塩が少なくてもおいしく感じられるようにする弊社独自の技術です。
おいしさ再現技術
さまざまな加工技術やうまみ素材などを駆使することで、栄養素のエグみや苦味を感じることなく、おいしく食べられるようにする弊社独自の再現技術です。
33種類の栄養素
たんぱく質 | たんぱく質はエネルギー源となる栄養素です。筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分となります。 |
---|---|
脂質 | 脂質はエネルギー源となる栄養素です。 |
飽和脂肪酸 | 飽和脂肪酸はエネルギー源となる一方で過剰摂取は健康面でデメリットのある栄養素です。 |
n-3系脂肪酸 | n-3系脂肪酸は皮膚の健康維持を助ける栄養素です。神経組織の重要な構成脂質であり、認知機能の改善効果が期待されています。 |
n-6系脂肪酸 | n-6系脂肪酸は血中コレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐとされている栄養素です。 |
炭水化物 | 炭水化物はエネルギー源となる栄養素です。 |
食物繊維 | 食物繊維は人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体で、整腸効果や血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が報告されています。 |
ビタミンA | ビタミンAは視力の維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンD | ビタミンDは腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。 |
ビタミンE | ビタミンEは抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンK | ビタミンKは肝臓においてプロトロンビンやその他の血液凝固因子を活性化し、血液の凝固を促進する栄養素です。 |
ビタミンB1 | ビタミンB1は炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンB2 | ビタミンB2はエネルギー代謝や物質代謝に関わる栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助けます。 |
ナイアシン | ナイアシンはエネルギー産生、抗酸化、脂肪酸の合成などに関わる栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助けます。 |
ビタミンB6 | ビタミンB6はたんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンB12 | ビタミンB12は脂肪酸やアミノ酸の代謝に関わる栄養素です。赤血球の形成を助けます。 |
葉酸 | 葉酸は赤血球の形成を助ける栄養素です。胎児の正常な発育に寄与します。 |
パントテン酸 | パントテン酸は糖と脂肪酸の代謝に関わる栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助けます。 |
ビオチン | ビオチンは抗炎症や免疫に関わる栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助けます。 |
ビタミンC | ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。 |
ナトリウム | ナトリウムは主要なミネラルの一つで、浸透圧の調整や神経伝達に関与する栄養素です。 |
カリウム | カリウムは主要なミネラルの一つで、浸透圧の調整や神経伝達に関与する栄養素です。 |
カルシウム | カルシウムは骨や歯の形成に必要なほか、神経伝達などに関与する栄養素です。骨量、骨密度を高めます。 |
マグネシウム | マグネシウムは歯や骨の形成に必要なほか、体内の様々な反応に関わる栄養素です。 |
リン | リンはカルシウムとともに骨を形成するほか、エネルギー産生などに関わる栄養素です。 |
鉄 | 鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素です。 |
亜鉛 | 亜鉛は味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。 |
銅 | 銅はエネルギー生成や神経伝達物質の産生などに関わる栄養素です。赤血球の形成を助けます。 |
マンガン | マンガンは小児の成長や正常な骨の維持に関わる栄養素です。 |
ヨウ素 | ヨウ素は甲状腺ホルモンを維持する栄養素です。 |
セレン | セレンは抗酸化システムや甲状腺ホルモン代謝に関わる栄養素です。 |
クロム | クロムは糖代謝に関わる栄養素です。 |
モリブデン | モリブデンは体内の最終的な代謝に関わる栄養素です。 |
日清食品の完全栄養食の優れている点や、未来の食への期待感についてお話を伺いました。
栄養バランスの良い食生活が健康に良いことは一般的に知られていますし、毎日の食事で意識している方は多いでしょう。エネルギー(カロリー)の過不足の結果は体重に表れるのでコントロールは容易です。
しかし、食のバランスというのは、カロリー摂取量だけでなく必要な栄養素を過不足なく摂ることがとても重要なのです。
例えば、エネルギー代謝に欠かせないビタミンなどの潜在的な不足は、身体に症状が出るまでほとんどわかりません。しかし、不足が続くと、体にさまざまな不調が現れ、ときには重大な病気につながりかねません。一方では、摂りすぎで健康を害することがあります。
厚生労働省はビタミンやミネラルを適正に摂るよう推奨しており、政策の1つとして野菜の摂取目標は一日につき約350gと定めています。この実現には毎食両手いっぱいの野菜を摂る必要があります。外食やコンビニなどでサラダを入手して摂るだけでは、とても一日の目標量には達しません。ましてや、毎日摂るのはとても難しいことで「栄養学の専門的知識」を生かして食生活を意識しても、「継続」して摂ることはとても難しいことです。
日清食品の完全栄養食は、日本人の食事摂取基準として定められた33種類の栄養素をすべて取り入れ、食物の持つ力を融合させてメニュープランニングをしています。また、国民健康・栄養調査の結果による不足しがちな栄養素を補うだけでなく、メタボリックシンドロームで気になるカロリーや脂肪分、塩分、糖分などを抑えています。
食物には様々な栄養素が含まれており、組み合わせて調理することで「料理」になります。さらに料理を組み合わせることで食卓に並ぶ「食事」が生まれます。
この過程で、食物が持つ機能である、生命維持機能、嗜好的機能、生体調節機能など、それぞれの食事に特性がでてきます。日清食品が開発している「完全栄養食」はこのすべてを統合した「食事」です。
先日試食したとんかつは、視覚への刺激、サクサクとした食感、肉のやわらかさが絶妙に味覚を満たし、脂っぽさもなくとてもヘルシーでした。日清食品の完全栄養食は食物が持つ力を引き出し、五感もフル活用して、感覚的に食事を楽しむことができる「新たな食」であると実感しました。サプリメントでも、栄養補助食品的なものでもない、新しい食のスタイルに大きな期待感を抱いています。
食生活によって健康を維持するには毎日続けることが必要不可欠です。身体に良いと理解していても、おいしくなければ長続きしません。日清食品の完全栄養食を用いたヒト試験において、体重コントロールや血液生化学検査で期待以上の成果が出ました。さらには、腸内環境も改善されました。ヒト試験の成果は、ある一定以上の期間の継続により得られます。この成果は、まさにおいしいから続けられた証ではないでしょうか。
栄養素バランスを整えることにとことんこだわりながら、食べる楽しさ、生きている実感などwell-beingをも食のなかに組み入れた挑戦は、インスタントラーメンを発案し、手軽においしく食べられることを追求し続けてきた日清食品だからこそ可能にしたと考えます。
日本病態栄養学会 理事
女子栄養大学 栄養学部教授
国家公務員共済組合連合会虎の門病院栄養部部長を経て、2004年より現職
日本成人病(生活習慣病)学会評議員、文部科学省科学技術・学術審査会専門委員、大学改革支援・学位授与機構家政学・栄養学専門委員、女子栄養大学卒業(管理栄養士)、東北大学大学院医学系研究科博士課程修了(医 障害科学博士)
THE REASON WHY
現代の大きな課題の一つである「飽食」。飽食によるオーバーカロリーの結果、世界的に健康リスクが拡大し、成人人口のうち約40%(20億人以上※1)が肥満・過体重の状態にあるとされています。また、世界で肥満により約200兆円の損失※2が発生しているともいわれています。
※1: Obesity : Health and Economic Consequences of an Impending Global Challenge, World Bank 2016年時点での成人数に対する過体重と肥満の割合(約40%)
※2: ※1に同じ 年額
健康を維持するためには栄養バランスのとれた食生活が大切です。
ところが、現代人は必要な33種類の栄養素をバランスよく摂れていません。
国民健康・栄養調査によると、男性30代で17種類、女性30代では19種類の栄養素で過不足があります※。
※: 国民健康・栄養調査(令和元年、男性30-39歳および女性30-39歳)および日本人の食事摂取基準2020年版(男性30-49歳および女性30-49歳、身体活動レベルⅡ)から算出
人生100年時代。
食を楽しんでもらいたいのはもちろん、健康な人生を歩んでほしいから。日清食品は、食の進化を目指して、まずは日本を未病対策先進国へ。
豊富な
完全栄養食
メニュー
栄養食というと
味やメニューに制限があるもの
と思われがちですが、
日清食品は既に
約300のメニュー
を開発中
将来的には
約500メニュー
の完成を目指します。
日清食品の
完全栄養食
プロジェクト